この絵は、さかたきよこさんに描いていただきました。
扉と窓の向こうにある風景は「星」。私がお店のことをお話させていただいた時に、私の目の中にも「星」が見えたそうで、その星を描いてくださったそうです。
■ 絵の物語
估舟をはじめるにあたって、象徴のようなものが欲しくなり、でも自分の絵では世界観がじゅうぶんに伝えられない。誰に頼もうか。となったときに、1冊の絵本が目に飛び込んできました。
それは、さかたきよこさんの「まあるいほしのはなし」。以前、個人的に888booksさんで買い求めたもので、とても思い入れのある絵本でした。
お店をはじめるなら本や絵本のようにステキな物語がひろがっていけばいいな。そんな思いから装画や挿絵などを手掛けられている、さかたきよこさんにお声がけをしました。
はじめは、こんな小さなお店に描いていただけるのかな、と不安いっぱいな気持ちでメールを送信。そんななかで返ってきたお返事は、とてもあたたかで前向きなものでした。
その後、絵を描いていただくにあたり、きよこさんが暮らす東京に足を運び、国立駅の喫茶店で待ち合わせをして、一緒にコーヒーを飲みながらお話させていただきました。
とてもお天気がよく、気持ちのよい朝でした。
初めてお会いしましたが、気さくでお話しやすく、色んなことをお話しました。
私の希望は、興味の入り口になるような扉と窓。
自分自身の記憶の中で、絵本や映画を観ていると、扉や窓を開ける瞬間に無性にワクワクするのです。魔女の宅急便でキキが窓を開けて海を見るシーンや、ホームアローンの扉を開ける瞬間。いつだって子どもの頃に戻れるのです。
このお店を訪れてくれるお客さんにも、そんな気持ちの入り口になってほしいなという思いからこのモチーフを選びました。
だれもを受け入れてくれるような、そんな包容力を感じさせるきよこさんの絵。ずっとみていると、?を思わせ、もっとみたくなる、興味を感じさせる、そんなきよこさんの絵が大好きです。
自分自身のお店も、そんな風になっていきたいと思いも込めて。